秋田県側から薬師岳を経由して和賀岳を目指すルート
日本三百名山の本に解説されているルートを参考に秋田県側からアクセスし、薬師岳を目指すコースタイム8時間30分、総距離15kmのルートを選びました。晴れていればこのルートも私たちの体力でも問題はなかったと思いますが、この日は降水量が多く、予想外の藪漕ぎの長さに無念の途中撤退となりました。
岩手県側からもルート(高下ルート)がありますが、そちらもロングルート。
和賀岳、舐めてはいけませんね。
登山口は秋田県側の小路又キャンプ場近くの登山口からスタート
小路又キャンプ場を目指してアクセス。この少し先の登山口に駐車場があります。

小路又キャンプ場をナビに入れて登山口駐車場を目指します。キャンプ場を過ぎると2箇所、それぞれ15台くらい停められる駐車場がありました。

連日の雨のため、車は私たちだけ。こんな雨の日に誰も登らないですよね。

ここが薬師岳登山口
避難小屋がありました。

甘露水
水場のようですが、雨量が多く、どこで水が涌いているのか全くわかりません。

滝倉
ここはテント設営可の滝倉。

薬師岳手前の急登
雨のため何も見えませんが、きっとこの辺りは眺望が良いのだと想像できます。

お目当てのニッコウキスゲ群生地

稜線に出るとニッコウキスゲの花畑です。ちょうど見頃なのでしょう。雨さえなければ絶景です。
薬師岳に着きました
ここまで2時間15分かかりました。もちろん雨で眺望もなく・・・。

とりあえず和賀岳を目指す
ここまでかなり濡れ、靴の中はビショビショで歩きづらく、だんだん辛くなってきましたがとりあえず和賀岳を目指します。

薬師岳から薬師平までの稜線はニッコウキスゲの群生地、まるで楽園のよう
薬師岳から薬師平までの稜線はニッコウキスゲの楽園でした。イブキトラノオも満開を迎え、競いあって咲き乱れています。ガスがかかり幻想的な風景、ここは本当にすばらしい。

晴れていたら、もっと美しいのだろうなー。

藪漕ぎしながら、ニッコウキスゲとイブキトラノオの花の楽園を歩きます。

ニッコウキスゲとイブキトラノオが競って咲いていますね。

薬師平に着きました
ここまでかなり藪漕ぎを強いられました。しかしこの先はもっと深い藪漕ぎに・・・

小杉山に到着、しかし和賀岳は諦める

小杉山までの深い藪漕ぎで、かなり体力を消耗しました。しかもここからまた和賀岳までの道のりはまた深い藪漕ぎ。和賀岳までコースタイムは1時間20分、往復する+休憩も入れると3時間かかる見込みです。下山の時刻を考えると5時くらいになりそう。
和賀岳へ行けば、もしかするともっとニッコウキスゲが群生しているかもしれない・・・、しかし、ここが潮時、撤退することに決めて下山しました。和賀岳のニッコウキスゲは来年以降の課題とします。
ニッコウキスゲ以外にもたくさんの花が咲いていた
ヨツバヒヨドリ オオバギボウシ ウラジロヨウラク ミネウスユキソウ カラマツソウ ゴゼンタチバナ イブキトラノオ ギンリョウソウ クガイソウ タカネアオヤギソウ ハクサンフウロ
まとめ
7月上旬、ニッコウキスゲの群生を見たくて、秋田県側の薬師岳登山口から和賀岳を目指しました。
せっかく秋田まで来たんだからと、雨を覚悟で登りました。私たちの他に誰もいないので雨よりも熊の存在が気になりました。熊鈴だけでは雨音で消されるような気がして、ときどきホイッスルを吹いたり、大声を出したり。こういう日は潔く登らないという決断もありますね。
この時期は藪はらいがされていないので、藪漕ぎが厳しかったです。ニッコウキスゲの花が終わったら、藪を刈ってくれるそうです。
雨と藪漕ぎがなければ和賀岳まで行けそうですが、条件が整わないと登れない場合もあることを学び、和賀岳は来年以降の課題となりました。
それにしても、薬師平のニッコウキスゲ群生は絶景でした。雨でもそう思うのですから、青空の背景があればもっと映えて素晴らしいのだと想像します。
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