
2回目の那須岳アタックです。
紅葉にはちょっと遅かったし、天候不順だったけど、
茶臼岳・朝日岳・三本槍岳の3岳に登頂できて
満足。

10月下旬の那須岳の強風と寒さには参ったね!
茶臼岳・朝日岳と登り、三本槍岳へ向かう頃には天候が好転して
青空が見えてよかったぁ~
那須岳は
那須岳は栃木県にある茶臼岳の別称です。那須塩原市、那須郡那須町、そして福島県西白河郡西郷村に跨がる那須連山のこと。
深田久弥は「那須岳とは那須五岳の中枢を成す茶臼岳・朝日岳および三本槍岳のこと」と随筆「日本百名山」のなかで記しています。
茶臼岳 標高1,915,m
朝日岳 標高1,896m
三本槍岳 標高1,917m
三本槍岳が一番高く、茶臼岳との差は2m。
総距離12.3km 累積標高登り1024m 累積標高下り1026m コースタイムは5時間~6時間
那須ロープウェイ山麓駅周辺に駐車場はいくつかありますが、数が十分ではないため早朝から満車になるようです。早めの出発が良いかと思います。
那須連山は5岳ありますが、とりあえず茶臼岳・朝日岳・三本槍岳の3岳登ってコンプリートという感じでしょうか。那須岳は活火山であり、樹林帯がないのが特徴です。どこを歩いても見晴らしが良くその素晴らしい景色に飽きることがありません。
那須ロープウェイ山麓駅近く「峠の茶屋」からスタート 「峰の茶屋跡」へ
トイレがあります

那須ロープウェイ山麓駅周辺の駐車場に車を停め、峠の茶屋にある登山口から朝7時にスタート、峠の茶屋の標高は1,462mです。「山の神」の鳥居をくぐり、まずは「峰の茶屋跡」を目指します。
天気予報では晴れのはずが、ガスと強風と寒さで大変なスタートとなりました。10月下旬の那須岳は防寒具は必須です。

茶臼岳に登る
峰の茶屋跡(避難小屋)→茶臼岳

峰の茶屋跡に到着。ここは朝日岳や茶臼岳へ分岐しています。まずは茶臼岳へ登ります。相変わらずの悪天候でなにも見えません。茶臼岳までは1.2km、50分です。


赤茶色の岩がゴロゴロとした登山道です。ガスで登山道を見失いそうです。火山ガスが噴気している場所もあるため地熱の温かさを感じる場所もあります。

茶臼岳の周りを巡ることもできますが、今回は視界が悪いため、山頂までピストンで。
茶臼岳山頂に到着。ガスでなにも見えません。そして峰の茶屋跡に戻る道も見失いかけました。こういう時は落ち着いて!登ってくる登山客の姿が見えたので、道が見つかりひと安心。
晴れていると茶臼岳の所々に蒸気ガスがモクモクしているのが見えます。その画像がこちら↓


朝日岳に登る
峰の茶屋跡→鎖場→朝日の肩(朝日岳と清水平(三本槍岳方面)の分岐)
茶臼岳を下り、峰の茶屋跡に戻ります。ここからちょうど茶臼岳の反対側の朝日岳へ向かいます。峰の茶屋跡から朝日岳までは約50分です。晴れていると朝日岳の鋭鋒がカキーンと尖っているのが見えます。

朝日岳への途中、急峻な岩登りと鎖場のトラバースがありますので、注意して進みます。
この辺りは、足場が不安定であり混雑もしますので、石を落とさないように、また落石に気をつけて進みましょう。

左側が切れ落ちている鎖場のトラバース。初級者は気をつけて下さい。

朝日岳方面へしばらく歩くと、平坦でベンチもある「朝日の肩」の到着します。ここから朝日岳へ登ります。

朝日岳登頂
険しい岩稜を歩くこと(峰の茶屋跡から)40分、朝日岳山頂です。相変わらずのガスです。

ガスで何も見えないので、早々にまた朝日の肩へ下ります。
三本槍岳に登る
朝日岳を下り朝日の肩→清水平へ
朝日岳を下り、朝日の肩へ。朝日の肩は三本槍岳方面への分岐でもあります。「清水平」と書かれた方面へ進みます。

「隠居倉」の標識をスルーして、さらに稜線を進むと、三本槍岳が見えてきます。清水平までいったん下ります。三本槍岳へは何度かアップダウンがあり、ちょっと長く感じる登山道ですが、急登はありません。
朝日岳から北温泉分岐まで約50分+北温泉分岐から三本槍岳頂上まで約30分です。
そしていつの間にか青空が!やったー!晴れてきて、しかも寒くない。太陽と青空に感謝です。

元々晴れの予報だったので、いつかは晴れてくれると信じていましたが、茶臼岳→朝日岳→と来てやっと清水平手前で青空を拝めました。やっぱり那須岳には青空が似合います。
眼下に那須高原を見ながら清水平へ。

清水平→アップダウンしながら三本槍岳へ


三本槍岳登頂
朝日の肩~三本槍岳までちょっと長かったけれど、やっと三本槍岳に登頂しました。
360°の展望、北東には安達太良山、西側には尾瀬の山々、南側には先ほど登った茶臼岳や朝日岳が見えます。三本槍岳まで来て良かったぁ~。


那須連山のなかで一番高い三本槍岳は、その勇ましい名前のイメージとは違い、急登や尖った山頂があるわけではありません。
その名前の由来は「江戸時代、山頂部の境界(会津藩・那須藩・黒羽藩)が明確でなかったために、毎年山頂に槍を立てて藩の境を確認したことに因んでいる」と言われているそうです。お山の頂上をどの藩が支配するのか、もめることなく仲良く三等分したのでしょうか?現在も「西郷村(福島県)」の標識があり、会津藩は今も領地を主張していましたよ♫



さあ、下山。朝日の肩、峰の茶屋跡まで戻ります

再び清水平、そして朝日の肩、峰の茶屋跡まで戻ります。ガスはすっかり晴れ、先ほど登った朝日岳の鋭鋒を見ながら、下山します。

茶臼岳を見ながら下山します。那須火山群で最も新しいのが茶臼岳。約1.6万年前から活動を開始しています。茶臼岳の山頂は溶岩ドームで形成され中央火口の内外から煙を上げています。この溶岩ドームは1408年~1410年の火山活動によって形成され、その後も小規模な水蒸気爆発が繰り返されています。


まとめ
水場やトイレはない、それなりの装備で登ろう
10月下旬の那須岳登山。晴れの予報のはずが、10時頃までガスと寒さと強風で大変でした。下界と山の天気はまさに「天と地の差」。下界が良い天気だから山も良いとは限らないことを思い知りました。
10月の登山は天候悪化に備えて、防寒対策は万全に。帽子やグローブをお忘れなく。
樹林帯がない那須岳。荒々しい活火山の茶臼岳、尖った山容が雄々しい朝日岳、緑の丸い山頂の三本槍岳と違った景色が楽しめる山でした。
那須岳にはトイレがないので、峠の茶屋やロープウェイの駅で済ませることをおすすめします。
また、登山道には水場や売店などないので、それなりの装備が必要です。
ロープウェイを利用するなど、ルートはいろいろ楽しめる
体力に自信がなければ、ロープウェイで山頂駅まで行き、牛ヶ首を経て茶臼岳を登頂するのも良いですね。
茶臼岳のお鉢周りをしたり、様々なルートを日帰りで楽しめる那須岳登山、ぜひお天気の良いときに楽しんで下さい。
那須高原観光の記事はこちら→那須高原の観光 キャンピングカー旅でパン旅!アジアンオールドバザールでショッピング、ステーキも食べたぞ
https://www.nasu-ropeway.jp/ ロープウェイでらくらく、茶臼岳登山もできまーす。
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