
男体山とは
男体山は日光連山を代表する日本百名山。標高は2,486m、頂上には日光二荒山(ふたらさん)神社の奥社があります。山自体が信仰の対象であり、修験の山でもあります。夏峰という修行があり、毎年7月31日は登拝祭、8月1日には深夜0時に多くの人が山頂を目指し登頂を開始します(七夕禅頂)。
男体山の最後の噴火は約7,000年前、奥日光中禅寺湖、戦場ヶ原、小田代ヶ原、華厳の滝は噴火により湯川が堰き止められてできたものです。
中禅寺湖の美しさや山岳信仰の神秘、山自体が雄大であり、また周辺観光スポットが豊富であることで人気の山です。
男体山の登山コースは
①メジャーな二荒山神社中宮祠から登るコース:男体山は二荒山神社の所有地であるため、入山料¥500を支払ってから入山します。コースタイムは6~7時間。午後になると装備が不十分な場合は入山を断られる場合があります。(7月31日~8月7日に行われる登拝祭期間中は¥1000円)
②裏男体山コース(志津乗越):志津乗越への林道が一般車通行止めとなり、駐車場もない。近年は歩く人が減っています。
私たちはメジャーな二荒山神社からのコースを登りました。

二荒山神社コースは
多くの登山客で賑わう二荒山神社コースは登山道が良く整備されていて、道迷いはまずないでしょう。高度を上げていくと、中禅寺湖が見えてきます。

4合目までは林道(工事用道路)を歩きますが、4合目以降は本格的な登山道になります。
4合目からは急登が続く
4合目の鳥居
4合目からは急登が続き、足場の悪いガレ場があります。しかし初心者でも問題なく登っていけるレベルです。





9合目からは森林限界を超え、またガレ場・ザレ場になる


山頂の二荒山神社奥社
登頂です。山頂はたくさんの登山者で賑わってます。山頂からの中禅寺湖の美しさを目に焼き付けます。

二荒山神社奥社に参拝します。ケーブルカーなどないのに登山客でいっぱい。人気の山であることがわかります。

男体山のシンボル「御神剣」

頂上には二荒山神社奥社があり、大岩の上に長さ3.6mの御神剣があり、フォトスポットです。この御神剣は2012年に奉納されたもの。ピカッーと光り、聖域感が半端ないですね。ちなみにステンレス製なのだそうです。


眼下に中禅寺湖が見える
中禅寺湖は標高1,269m、日本で最も高い位置にある自然湖です。7,000年前の男体山噴火によって生まれた湖だと言われています。
絶景ビューポイントがたくさんあり、秋は紅葉スポットとしても人気があります。

まとめ
初級者でも頑張れば登れる2,000級の山、男体山。山容も美しく、人気の山です。
実はこの1年前、私たちは男体山登頂に失敗しています。装備がスニーカー+ジーパンで、登山開始時間が遅くなり10時過ぎていました。その頃は山に登る体力もなかったんだと思います。
下山してくる初老の登山客に「もう諦めて下山しなよ。」とアドバイスされました。そして無念にも7合目で諦めました。今考えると、そういうアドバイスはとても親切で思いやりがある言葉だと思います。そのまま頑張って登頂できたとしても下山するころには日没してしまうかもしれない、そうなったら「遭難」です。
もちろん初級者中の初級者なのでヘッドライトなんて持っているはずもありません。それを見抜いて「もう諦めなよ」と言ってくれる人が居たことに、感謝ですね。だって他人がどうなろうとその人には関係ないですからね。でも、安全のために優しいアドバイスをくれる人が居たんですよね、自分もそういう人になれるかな?まだまだ鍛錬が足りないようです。
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