
ウェアやタオルの生乾き臭、部屋干し臭にもうがまんできない!臭い戻りの原因はモラクセラ菌
ウェアやタオルの臭いに悩ませれていました。ちゃんと洗っているのに・・・。ちゃんとお日さまに当てて乾かしているのに・・・。
私は登山をするのですが、愛用のザックの腰の辺りの異臭が気になっていました。ザックは今までに何度も洗っています。(型崩れするので洗うことを推奨されていないザックメーカーもあります)
洗ってすぐは「臭いがとれた!」と思っても、汗で濡れるとまた同じ臭いが!皆さんも経験ありませんか?
この衣類やザックの臭いは、「モラクセラ菌」によるものと言われています。しかも臭いの元凶は「モラクセラ菌の排泄物」の臭いなんです!
モラクセラ菌のうんこの匂いですよ(-_-)
煮る。チンする。アイロンをかける。コインランドリーで高温乾燥する。どれも有効ではなかった(¬_¬”)
モラクセラ菌は弱い菌です。特に熱には弱く、60℃20分間で死滅すると言われています。一般には以下の方法を推奨されています。
①鍋で煮る
②レンジでチンする
③アイロンをかける
④コインランドリーで高温乾燥させる
↑↑↑はい、わたくし、全部試しました。結果・・・
「やっぱり臭う!」
ちょっとはましだけど、しばらくするとやっぱり臭う!!
なんで?モラクセラ菌は弱い菌じゃなかったの?
何をやってもダメだったザックの臭いを撃退できた
熱処理ではなぜ消えない、モラクセラ菌の臭い
モラクセラ菌VS熱処理。効果てきめんではなかったです。
そもそも、60℃以上を20分間保つ環境をつくるのって難しいのでは?しかもザックを煮たり、チンしたり、アイロンかけたりすることは、なかなかできません。
実はモラクセラ菌が増えすぎると、バリア状に積み重なり、洗っても流れ落ちにくくなるのです。また、乾かすまでの時間が長くなると、モラクセラ菌は再増殖。
そしてなんとモラクセラ菌は紫外線にはめっぽう強い!天日干しをしたところで殺菌されないのです。う~ん、残念だ。

ついに見つけた!モラクセラ菌の臭いを撃退する方法!
ついにザックの臭い匂いを消し去るすごい方法をネットで見つけたのです。それは・・・。
オスバン(消毒液)!
ドラッグストアで「オスバンS」とか「ベンザルコニウム塩化物」とか「ベンザルコニウム塩化物液ザルコニン液P」という商品名で売られています。逆性石けんともいいます。
これしかない!これならできそう!と早速ドラッグストアへ。値段は600mlで1500円。ちょっと高いかな。ネットで見たら600~800円くらいでした。
オスバンSにつけ置きする!これが激的に効いた
ネットで調べた稀釈濃度の消毒液を作りました。どうやら6時間くらい浸け込むと良いらしいので一晩置きました。
その後脱水→すすぎ→中性洗剤で洗濯→すすいで天日干しをしたところ・・・。
「うん、匂わない」
しかし、待てよ。臭い戻りの確認をするのは、山に登ってたんまり汗をかかないとね。
そして
「登山後も匂わない!」
劇的にモラクセラ菌を撃退できたみたいです(^_^)v
モラクセラ菌を完全に除去できたのか?はたまた再度モラクセラ菌臭に悩まされるのか?あれから何度も山に登っていますが、臭かったザックの腰まわりはもう臭くはありません。
モラクセラ菌の撃退に成功したようですね(*^o^)/\(^-^*)
オスバンSの希釈濃度とつけ置き時間、注意点
ここから、かなり重要!オスバンのうすめ方!
タオルや衣類用にオスバンをうすめるのは400倍と提唱されています。
うすめ方の計算はこちら↙

ザックを浸けるには少なくとも10リットルは必要だと思い、表を作成しました。
注意!洗剤と混ぜて使わないで!
「逆性石けん」という名の通り、オスバンはせっけんと逆の性質を持ちます。
洗剤と混ぜて使用するとお互いの効果を打ち消しあってしまいます。
オスバンSで浸け置き消毒するときには、洗剤は入れずにオスバンSのみで行ってください。
オスバンSは必ず薄めて使う
オスバンSは必ず希釈して浸け置きします。濃度が濃いと色落ちの原因になるからです。
大切なウェアやザックの色落ちが心配なら1000倍に希釈しても殺菌効果はあります。
なぜつけ置きで臭いを撃退できるのか
オスバンSは殺菌効果があり、カビ、細菌などの細胞に入り込んで、死滅させます。
細胞の中まで入り込み、細胞のターンオーバーも抑えた浸け置き時間は6時間。ちょっと長いですが、一晩浸け置いて翌朝すすぐのが良いと思います。
やってみれば分かる、絶大な効果

オスバンSの希釈溶液で一晩浸け置いたタオルとウエアと登山用ザックは、嘘のように臭いが消えました。その後何度も山へ行って汗をかいていますが、全く臭い戻りがありません。
いままで酸素系漂白剤やオキシクリーンを洗濯の度に使用して、念入りに洗っていたのに繊維の中に潜り込んだモラクセラ菌は消えてくれなかった。でもオスバンSで浸け置き→すすぎ→乾燥するだけで、モラクセラ菌を撃退することが出来ました。
モラクセラ菌とはいったい何?生乾き臭はなんの臭い?
モラクセラ菌はグラム陰性球菌です。人間の口や喉、鼻、性器の粘膜にいる常在菌のひとつです。
衣類やタオルに付着すると水分や皮脂・洗剤の残りかすをえさにして排泄物(ふん)を出します。その排泄物の臭いがあのいわゆる生乾き臭(部屋干し臭)であることが、最近の研究でわかってきました。
モラクセラ菌は外干しや紫外線にも負けないので、部屋干し同様に外干しでも増殖します。特に部屋干しでは乾くまでの時間が長いのでモラクセラ菌は大増殖。
そして乾燥したあとになぜ臭う「臭い戻り臭」。汗などで濡れると、モラクセラ菌の排泄物の臭い成分が揮発して、洗ったはずのタオルやウェアが不快な臭いを放つ現象です。
モラクセラ菌以外にも臭いの原因菌はある
雑巾のようなにおいの「モラクセラ菌」、汗臭い「マイクロコッカス菌」、アンモニア臭の「黄色ブドウ球菌」
モラクセラ菌の排泄物の臭いは雑巾のような臭いと例えられます。とても不快な臭いで、部屋干し臭の代表格です。
汗臭さ、運動部の部室の臭いに例えられるがマイクロコッカス菌です。マイクロコッカス菌は人間の皮膚の上にいる常在菌の一種。汚れと水分があると増殖します。
他にも、アンモニア臭を出す「黄色ブドウ球菌」が臭いの原因菌として知られています。
花王さんの研究を参考にさせていただきました↓


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