雌阿寒岳(阿寒岳)へ ザレ場・ガレ場で転倒注意 メアカンフスマやメアカンキンバイが咲く百名山

雌阿寒岳 百名山

雌阿寒岳とは

雌阿寒岳は北海道三大秘湖として知られるオンネトーの東にそびえる活火山で、標高1,499m。登山適期は6月中旬から10月中旬です。コースタイムは3時間30分。「雌」の名がつくけれど、頂上からの荒涼とした火口風景と硫黄ガスの噴気が荒々しい、どちらかというと「雄」っぽいイメージを受けました。

雌阿寒岳と阿寒湖畔の雄阿寒岳の総称が阿寒岳です。

登山道は「雌阿寒コース」を登りました

登山道は①オンネトー湖畔からのオンネトーコースと②雌阿寒温泉(国民宿舎野中旅館)からの雌阿寒コースと③阿寒湖畔コースなどがあります。今回私たちが登ったのは雌阿寒温泉からのコース。整備されていて危険箇所はなかったものの、ザレ場で何度か滑りました。標高差は800mほどです。3時間ほどで登れるので初級者でも問題ない山です。お天気が悪かったのでこのコースをピストンしました。

↓この登山口からアカエゾマツの深い森を登って行きます。

雌阿寒コースの登山口 雌阿寒温泉に公共駐車場がある。トイレもあります。

雌阿寒コース登山口です。この辺りからもう、「硫黄臭さ」がたちこめています。ヒグマの対策の記事はこちら→斜里岳登山① ヒグマ対策は?北海道の百名山に挑戦する

ヒグマ出没注意の看板
北海道の山はどこでもヒグマ対策をして登りましょう

8月だけど、固有種「メアカンフスマ」「メアカンキンバイ」も咲いていた!

あいにくガスがかかったお天気でしたが、8月でも涼しく、いやむしろ風が吹けば寒いくらいで、念のために持っていったゴアテックスを山頂付近では着用しました。北海道の山をなめてはいけませんね。風は飛ばされそうな位の強風でした。

整備され、指導標もちゃんとある

メアカンフスマ ナデシコ科

メアカンフスマは北海道東部雌阿寒岳と知床半島に限られて自生する多年草です。
小さな花だが密集してたくさんの花を付け、葉も美しい。ガレ場の中に咲いているこの花に元気をもらいながら登りました。
近縁種に鳥海山に生えるチョウカイフスマがあります。

厳しい環境に咲く強い花

メアカンキンバイ バラ科

メアカンキンバイは北海道・千島列島固有の高山植物に生育する多年草です。葉の形が特徴的で3枚にわかれてその葉先も3つにギザギザしています(鋸葉)。草のように見えて実はバラ科の低木です。雌阿寒岳ではじめて発見されたのが名前の由来になっています。

ちょっと遅かったかな。6月~7月中に行きたかった雌阿寒岳。

花の時期にはちょっと遅かったけど、様々な花を楽しめる雌阿寒岳。今度は是非6月~7月に行きたいなと思います。7月にはコマクサも咲いているようです。

雌阿寒岳の山頂
割れちゃっていますね

雌阿寒岳はアカエゾマツの深い森と荒涼とした頂上付近の火口、そして貴重な高山植物を観察できる山でした。北海道には素晴らしい山がたくさんありますが、道東に行った際にはまた是非登りたい山です。

この2日後に登った斜里岳の記事はこちら→斜里岳登山② なんとか登れたよ ヒグマ対策はどうだったか?

登山バッチはこちら

登山バッチは雌阿寒温泉 国民宿舎野中旅館で購入しました。

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