燕岳・大天井岳・常念岳~表銀座縦走③燕岳~大天荘編 雷鳥とコマクサに会える山旅

北アルプス表銀座縦走 二百名山・三百名山他

中房温泉登山口スタート、合戦尾根・燕岳登頂の様子はこちら↙

 燕岳・大天井岳・常念岳~表銀座縦走②中房温泉~合戦尾根~コマクサ咲く燕岳編

燕山荘で休憩、Tシャツ購入。10:00さあ、いざ表銀座縦走スタート!

▼見てください、この稜線。これが表銀座です。私たちが「いつか行きたいね」「雷鳥みたいね」と憧れていた、常念山脈の稜線に来ています。槍ヶ岳を眺める絶景の表銀座を歩いています。

北アルプス表銀座縦走
北アルプス表銀座縦走

稜線を歩き始めて30分、ライチョウを見ました

ハイマツの稜線から現れたライチョウの親子。雛鳥がママ雷鳥の後をちょこちょこついて歩く姿は、とても可愛いです。

突然のライチョウ発見に、大慌てでスマホの動画を撮ります。

雷鳥北アルプス
雷鳥北アルプス

YouTubeにライチョウ親子の動画をアップしました。へんな声が入っていてすみません。

あんなに会いたかったライチョウに、稜線歩きをはじめて30分で早くも会えるとは・・・。さすが北アルプス、表銀座縦走路。

ライチョウの雛が無事に育ってくれるといいですね(#^.^#)

10:45蛙岩(げいろいわ)通過

奇岩「蛙岩」を通過します。

北アルプス蛙岩
北アルプス表銀座縦走

▼コバイケイソウも元気に咲いています。眼下に見えるのは有明山。

コバイケイソウ

11:00大下りノ頭、やっと近づいてきた大天井岳

ここまで6時間以上歩いてきました。けっこう脚に疲れがきています。相変わらずの美しい稜線歩き。あの槍ヶ岳に登れるのはいつになることやら・・・。まだまだ中級者に毛が生えた程度か・・・。大天荘のランチには間に合うのか・・・?そんなことを考えながら、アップダウンの激しくなってきた稜線歩きもあともう少し。大下りノ頭を大きく下り、大天井岳へ登り返し。

北アルプス表銀座縦走

▼だんだんと近づいてくる大天井岳

北アルプス表銀座縦走

はしご場を降りて

北アルプス表銀座縦走

12:40切通岩と喜作レリーを通過

喜作レリーフ

大正9年ごろ、大天井岳から槍ヶ岳までの眺望抜群の人気コース「喜作新道」を切り開いたのが小林喜作。喜作はカモシカやクマ、ウサギ、ライチョウを追う猟師でした。当時、槍ヶ岳に登る縦走路は中房温泉から4日~5日かかっていました。喜作はいつも使っていた険しい道を整備し、槍ヶ岳にたった1日~2日で行き着くルートを、息子と共に3年を費やして1920年開削させました。喜作新道は槍ヶ岳が最も美しく見えて、高山植物が咲く魅力的なコースです。1922年、喜作は息子と共に雪崩に巻き込まれ逝去しますが、その死は本当に事故だったのか?謎のようです。北アルプスのレジェンド喜作の数奇な人生についてはこちら↙を参考にしてください。

人気登山道の開削者。レジェンドとなった猟師・小林喜作の数奇な人生(Japaaan)
明治から大正、現在の長野県穂高から上高地にかけてその名を轟かせた、伝説の猟師「小林喜作(こばやしきさく)」をご存じですか?彼は大正9年(1920)、現在登山客で賑わう燕岳から槍ヶ岳まで

コマクサが咲く稜線、コマクサから元気をもらいながら

燕岳もコマクサ群生地でしたが、大天井岳までの稜線もそこいら中にコマクサが咲いています。コマクサは1ヶ月間くらい咲いているので長い期間楽しませてもらえる高山植物です。

コマクサ

▲この花の形、いちごミルク色の花弁。栄養のない砂礫地に強く逞しく咲く姿は、高山植物の女王の名にふさわしい。

13:20大天荘(だいてんそう)に到着

槍ヶ岳・大天井岳・燕岳の分岐です

右に行くと大天井ヒュッテ(槍ヶ岳方面)。正面が大天荘(大天井岳方面・常念岳方面)です。大天井ヒュッテと大天荘は違うので間違えないようにね。

大天井岳

13:45までのランチに間に合いました!

大天荘

ふぅ~っ(^_^;)やっと着きましたぁ~。中房温泉を出発してから約9時間、お天気が良くて稜線歩きは気持ち良かったけど、9時間も歩くとやっぱり脚にきますね。大天井岳と槍ヶ岳分岐からがちょっとハードでした。

▼大天荘から大天井岳頂上までは約10分。あとちょっとなんだけど、どうせご来光を見るために明日朝登る予定なので、大天荘の受付をしてランチを食べることにしました。大天荘のランチは13:45まで。インディアンランチが名物です。ナンとサフランライス、カレー(3種類のカレーから選ぶ)のセット。山でこんなおしゃれなランチをいただけるとは・・・。美味しいのでおすすめですよ。

大天荘

大天荘は燕山荘グループの山小屋。だから食事の美味しさや部屋の清潔さには定評があるんです。

この大天荘を選んでとても良かったと思います。

個室風の部屋で安心

カーテンと壁で仕切られた部屋です。2人用と1人用のお部屋があります。プライバシーが保たれているので着替えもできてすごく良かったです。

ただし、お隣の話し声やいびきは聞こえますので、耳栓持参必須です。消灯後は物音を出したりやおしゃべりは控えましょう。翌日の準備は早めの時間に済ませて、お互いのために静かに早めに休みましょう。

持って行って良かった山小屋に泊るための持ち物はこちら↙

 山小屋へ泊まる。夏期登山の持ち物リスト。持って行って良かった物、忘れて失敗したもの。

大天荘
パーティーごとに仕切られた空間で過ごせるので快適

4時起床、大天井岳へ登りご来光

ちょっと明るくなりかけている大天荘のキャンプ場です。

大天荘

翌朝、4時に起きて防寒着を着込んでヘッドライトを付けて10分で登れる大天井岳へ。

▼東の空から昇る本日の太陽。

大天井岳

大天井岳2,922m、常念山脈の最高峰です。槍も見えて感激だな~。

大天井岳

槍ヶ岳がモルゲンロートっぽい

槍ヶ岳

昨夜は雨が強くて降っていて星空は見えなかったけど、今朝は快晴の空。昇る朝日を見つめて「今日はどんな1日になるかな」と常念岳に想いを馳せるのでした。

大天井岳~常念岳、そして一の沢へ下山の様子はこちら↙

 燕岳・大天井岳・常念岳~表銀座縦走④大天井岳~常念岳登頂して下山編 雷鳥親子に会えた山旅

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