燕岳・大天井岳・常念岳~表銀座縦走②中房温泉~合戦尾根~コマクサ咲く燕岳編

燕岳 二百名山・三百名山他

タクシーで中房温泉到着、4:40登山口スタート

穂高駐車場からタクシーで中房温泉まで連れてきてもらいました。途中の山道は狭路で、対向車とのすれ違いは慣れているタクシーの運転手でも慎重に運転されていました。

 燕岳・大天井岳・常念岳~表銀座縦走①中房温泉マイカーでのアクセス編

中房温泉登山口までのタクシーの利用アクセスについてはこちら↙

 http://www.nan-an.co.jp/modules/tozan/unchin/

中房温泉登山口までのバス利用アクセスについてはこちら↙

 http://www.nan-an.co.jp/modules/bus/top/nakafusa/

この時間帯ではもう中房温泉駐車は満車、知らないで来たマイカーは引き返すことになるので注意です。

登山届は事前にYAMAPで提出済み。

さあ、いよいよ北アルプス表銀座縦走1泊2日の山旅、スタートします♪

中房温泉登山口

北アルプス三大急登、合戦尾根

標高1,462mの中房温泉から、2,712mの燕山荘まで標高差1,250m。距離にすると約5.5km。急登というと、すごく辛いイメージですが、実際登ってみると危険箇所もなく、途中に適度な距離間で第1~第3ベンチと富士見ベンチ、合戦小屋があり、休憩をとりながら歩けます。第3ベンチが合戦尾根のちょうど中間です。

合戦小屋では名物のスイカが待ってる!それを楽しみに、がんばります。

7:15合戦小屋 やっぱりスイカを食べなくちゃ

合戦小屋

合戦小屋に到着しました。ここまで約2時間半。先は長い、燕岳まであと1時間はかかるだろうな。

ここではやっぱりスイカを食べようということなり、(スイカの利尿作用が怖いけど)500円のスイカを注文。甘くて美味しかった!

合戦小屋スイカ

合戦小屋地名由来の話はこちら↓

今を溯る桓武天皇の御代・・・。中房温泉、有明山に住む魏石鬼あり、自らを八面大王と呼称し妖術を使う大鬼雲を起し、霧を降らし天を飛び、里に出ては財宝、婦女を掠奪し、山野に出ては社寺仏閣を破壊し、狼籍三昧の明け暮れと言われた。坂上の田村麻呂、魏石鬼を滅ぼさんとするも魔力強く、敗戦の連続を思うにまかせず、栗尾山の観音堂に願をかけ、霊夢をさずかる。三十三節の山鳥の尾で作った矢を使えば・・・。甲子の年、甲子の刻に生まれた男 矢村の矢助この尾を献上、ついに中房川上流の谷間で大合戦の末、魏石鬼を討ちはたす。合戦の沢、今の合戦沢をいう。合戦小屋の下、深い谷間、その地に合戦の歴史あり、今を溯る桓武天皇の御代・・・。
鬼の五体はバラバラに埋められ蘇生を防ぐ、耳塚、首塚、立足等、地名として今に残る。山鳥の尾を献上した矢村の矢助、夫を魏石鬼に殺された母に育てられる。母は云う、「命あるもの全て親子、夫婦の関係あり、殺さばなけくも必ずあり。」矢助、一切の殺生をせず成人し、ある時ワナにかかった山鳥を救い放つ。その年の暮、矢助嫁をめとる。三年後坂上の田村麻呂と出会いとなる。嫁のさし出す山鳥の尾を献上、矢助、永遠の生活の保証するを恩賞を得る。翌日、嫁一通の手紙を書き置いて姿なし。「我、三年前に助けられし山鳥、高思にむいるべく、かしづくも、もはやその要もなし、三十三節の尾羽は、我の尾なり。」と・・・。今を溯る桓武天皇の御代・・・。合戦の歴史あり、合戦小屋の下、深い谷間。
と、書いてあるね。
 
 
合戦小屋

燕山荘手前のお花畑

やっと燕山荘が見えてきました。あ~、でもまだまだ遠いぞ~。

稜線までの登山道はまるで花畑のよう。ミヤマキンポウゲ、コバイケイソウ、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、イワカガミなどの花たちが元気よく咲いています。花を見ると俄然元気に歩けてしまう。花には元気をもらいますね。

ミヤマキンポウゲ
合戦尾根

9:00燕山荘に到着 美しい燕岳の山容に感動

燕岳は白い花崗岩と緑のハイマツが印象的な山で、アルプスの女王と呼ばれています。燕岳や燕山荘からは、槍ヶ岳、穂高連峰、常念山脈、白馬連峰、立山・剣連峰、裏銀座の山、富士山、南アルプス、八ヶ岳、浅間山、戸隠、妙高と360°の眺望が開けています。 仙人か天狗になってここに住みたくなりますね。

燕山荘

朝4:40に中房温泉登山口をスタートしてから3時間、やっと燕岳下の稜線に着きました。青い空に燕岳の美しい姿が眩しい。

北アルプス表銀座

初めて見たその美しい山容に感動。「アルプスの女王」と称される燕岳、その白い山容は花崗岩が光っているから。

ここから燕岳往復は約1時間。

 ▼紺碧の空・ハイマツの緑・花崗岩の白、三色に彩られる燕岳。

燕岳
どなたかは存じませんがモデルさんありがとうございます
燕岳

コマクサが咲き乱れる燕岳

北アルプスコマクサ
コマクサ

▼タカネスミレとコマクサの共演

タカネスミレとコマクサ

▼コマクサの群生。栄養のない砂礫地に強く逞しく咲く「高山植物の女王」さま。

コマクサ

イルカ岩と槍ヶ岳

これが見たかった!本当にイルカのように見える花崗岩。自然が創り出す造形は美しい。

イルカ岩燕岳

イルカ岩に登ってはいけません🚫

メガネ岩

これも有名なメガネ岩。花崗岩は風化しやすいためこんな奇岩が生まれるのですね。

メガネ岩燕岳

▲めがね岩にも登ってはいけません🚫

 

花崗岩は結晶粒子が大きくかつ鉱物結晶の熱膨張率が異なるため、温度差の大きい所では粒子間の結合が弱まり、表面がボロボロになりやすい。風化によって柔らかい部分が崩れ去り、花崗岩中の主成分である硬い石英は風化しにくいので残る。

燕岳山頂2,763m

憧れの燕岳の頂きに立った感動はひとしおです。

燕岳

360°の展望、見渡す常念山脈の稜線の美しさ。これからあの稜線を歩くんだ・・・。長い山旅になるけど、きっと楽しいだろうな。

燕岳

さあ、燕山荘で休憩して大天井岳へ向けて表銀座縦走します

コマクサ咲く表銀座縦走 雷鳥親子に出会う燕岳~大天荘までの様子はこちら↙

 燕岳・大天井岳・常念岳~表銀座縦走③燕岳~大天荘編 雷鳥とコマクサに会える山旅

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