
頂上直前の高さ20mの巨大一枚岩(鳳岩)を登れるのか?
結論:初心者らしき女性が同行の男性の指示で登れていました。初心者単独では難しいかもしれません。はっきり言えば中級者以上向け、少なくとも鎖場の経験は必要だと思います。
登山歴6年の初心者に毛が生えた程度の我々も登れました。
鳳岩が渋滞していたり、登る自信がなければ迂回路もあります。鎖場経験が全くない方は、他の山で少し経験を積んでから挑戦することをおすすめしたいですね。迂回路にはハシゴがありますが短いハシゴなので怖くはないと思います。
乾徳山はどんな山?実際に登ったコースタイムは?
乾徳山は2,031m、山梨県山梨市にある二百名山、山梨百名山です。武田信玄の菩提寺「恵林寺」の山号であり、恵林寺の開祖である夢窓国師がかつてこの山で修行し悟りを開いたと伝えられています。
私たちのコースタイムは7時間、総距離10.3km、標高差1,334mでした。
徳和駐車場に停める
徳和地区、徳和公園近くの徳和駐車場にマイカーを停めます。私たちは6:30到着、ラスいちで停めました。土日祝日は駐車場も早くから満車になります。ここにはトイレもあります。高原ヒュッテにもトイレがありますが冬季は閉鎖しています。

十分な広さの臨時駐車場があるので大丈夫
徳和駐車場がいっぱいになっても、近くに臨時駐車場があり十分な台数が停められますのでご安心を。


乾徳山登山口 徳和渓谷の方へ
▼徳和渓谷と道満尾根の分岐。登りは徳和渓谷を登ります。

乾徳神社に参拝
▼登山口まで30分くらい歩きますが、途中にある乾徳神社。ちょうど枝垂れ桜が満開できれいでした。

▼油断してすっ転ばないように、最後の鳳岩を登れるように安全祈願します。

乾徳山・黒金山・徳和渓谷(夢窓の滝)の方へ
▼親切な標識に導かれて。


駐車場から30分で登山口
▼「ここガ登山口」の看板。さあ、ここからが登山スタートですよ。なぜにカタカナの「ガ」?

▼ちょっと小高くなっている道を行きます。

よく歩かれている整備された登山道
国師ヶ原までは良く整備されて、歩きやすい登山道です。熟練者に好まれる乾徳山、足の速い登山者に次々と追い越されまくり。

▼駒止に到着
特になんのへんてつもない駒止

錦晶水(水場)
▼銀晶水は見逃してしまい、錦晶水は良く目に付く所にありました。冷たくて美味しい天然水をありがたくゴクリ。

▼4月の錦晶水は豊富な水量でした。

国師ヶ原、四辻に分かれています
駐車場から国師ヶ原まで2時間くらいかかりました。コースタイムは1時間50分とガイドブックには書いてありますので、ほぼコースタイムどおり。頂上まではあと1時間の予定です。
▼国師ヶ原は四辻に分岐。下山はここで分岐する道満尾根を使う予定です。

扇平・クサリ場・頂上を目指して
さあ、いよいよ山頂直下の岩稜地帯に向けて進みます。ここですでにヘルメットを装着し準備している方もいます。

様々な奇岩、大岩を見ながら
▼役小角像。なんじゃろ?

▼前宮跡。何かがかつてあった跡?
富士山を望む
おっお~、富士山が見えてきた!きれいな富士山。

▼きれいだなー、富士山。4月の富士山はまだ雪を冠して一段と美しいです。

▼月見岩、巨大な岩です。

▼手洗い石。窪みがあって水が溜まっている。

岩場、鎖場の急登が連続する
だんだんと岩場が多くなり、慎重に足を進めます。

▼最初の鎖場。このくらいなら鎖使わなくても登れますね。でも三点支持で慎重に。

これが髭剃岩
この髭剃岩の先は断崖絶壁になっているんですって。ザックを置かないと行けないのでスルー。というか断崖絶壁は怖いのでスルーします。絶壁好きの方はザックを下ろして先まで行ってみて、是非のぞき込んでください。

ちょっと危険なカミナリ岩
▼カミナリ岩(鎖場)は岩の右側が切れ落ちているので注意。降りてくる人もいるのですが、降りるときの方が恐怖を感じるそうです。


▼鎖が太くて掴みにくいです。滑らないグローブで慎重に一人づつ登ります。

これがラスボス、鳳岩だ!全集中!


高さが20mもあるこの鳳岩。巨大な一枚岩からなり鎖が設置されています。上の写真では2人で登っていますが、安全のために一人ずつ登ることが原則ですね。万が一落石があれば大怪我です。
斜度は50度、上から見ても下から見てもほぼ直角に見えて、怖い。
▼全集中!

混雑時はこの鳳岩の前で順番待ちの渋滞ができることがあるそうです。ひどいときは1時間以上待つとか。
下でたくさんのギャラリーが見ていると、無用な緊張感でガチガチになりそう。空いているときで良かったぁ~。
逆に混雑のない時は、頂上まで登り、迂回路を降りてまた鳳岩を登る・・・を何度も繰り返して、乾徳山を満喫する人もいました。岩登りの練習をしているのでしょうね。

ちゃんと迂回路もありますのでご安心を♪
後から気がついたのですが、鳳岩のすぐしたに「迂回路」の看板が!あったんですね、迂回路。
迂回路ははしご場になっています。こっちの方を選ぶ人もたくさんいましたよ。

鳳岩を登り切れば、山頂だ


山頂は狭く、ランチをしている人はほとんどいませんでした。
360°のパノラマ絶景、南アルプスや富士山も見えてすごく気持ちの良い山頂です。
それにしても鳳岩を登り切れて良かったぁ~。安堵感もあり清々しく最高の山頂でした。


下山は迂回新道を下る
▼ちょっと分かりにくいのですが、山頂から迂回新道に下るルートがあります。見つけづらくて迷っていたら他のパーティーの人が教えてくれました。

▼乾徳山頂上を裏側から見上げたところ。

迂回新道
下山は迂回新道を下り、国師ヶ原を目指します。このみち、ガレガレでなかなか荒れていて歩きづらい箇所もあります。

▼ガレ場で急な登山道を下ります。下りこそ慎重に。

▼迂回新道の下の方はこんな苔むした感じ。

高原ヒュッテ、国師ヶ原で道満尾根へ下山
高原ヒュッテでランチ

▼いつものようにジェットボイルでお湯を沸かしカッブ麺でランチ。

▼国師ヶ原は四辻に分岐、下山はピストンではなく道満尾根で下ります。

▼道満尾根を徳和に向けて下山


道満山にはツツジが咲いていた


▼トウゴクミツバツツジ?アカヤシオ?
ツツジの見分け方、難しいなー。トウゴクミツバツツジだと思います(?_?)

▼徳和峠を通過

徳和集落まで下りてきた
▼こんな獣害防止の扉があるので、開けて集落へ。

▼吉祥寺の桜

▼こんな風に8の字に登って下るルートでした。下りでカミナリ岩を通らなくて良いのが私的にGood(^_-)

まとめ
乾徳山は最後の岩場(鳳岩)が登り切れるかどうか、不安に思う方も少なくないと思います。私は今までここまでの高さの鎖場は経験していませんが、谷川岳の急登も初心者の頃に登っていたし、鳳岩を前にしても恐怖感はなかったです。
鳳岩はどうしても鎖に両手をかけなければならない箇所があります。しっかり足場を探して落ち着いて登れば大丈夫でした。
扇平までの樹林帯、美味しい水を飲める水場、険しい岩綾帯と最後のラスボス岩、山頂からの絶景。今回は残念ながらニホンジカには会えなかったけど、お楽しみがたくさんある、楽しい山だと思います。お天気の良い日に是非楽しんでください。
YAMAPでの活動日記はこちら↙地図などよろしければ、参考にしてください。
乾徳山・道満山 / 花花さんの乾徳山・道満山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
山梨観光おすすめスポットの昇仙峡はこちら↙
山梨市の観光協会が紹介する山はこちらから↙
https://www.yamanashishi-kankou.com/nature/
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