浄蓮の滝~伊豆観光で行って良かった!「浄蓮の滝」~女郎蜘蛛伝説とは?

キャンピングカー
浄蓮の滝

浄蓮の滝は日本の滝百選

狩野川上流にかかる伊豆半島のほぼ中央にある「浄蓮の滝」。落差25m、幅は7m。滝壺の碧さが美しい滝です。「浄蓮の滝」は日本の滝百選に選ばれています。

滝のすぐ横にまるで彫刻のような柱状節理が見えます。滝は1万7000年前に伊豆東部火山群の鉢窪山が噴火した時に流出した玄武岩を流れ落ちています。

 https://goo.gl/maps/L2cZGARPdYJjyWjo6 ←地図はこちら、所在地は静岡県伊豆市湯ヶ島892-14

静岡県伊豆市の「浄蓮(じょうれん)の滝」は、その美しさから『日本の滝百選』に選定された名瀑。石川さゆりさんの名曲「天城越え」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

「浄蓮の滝」という名称はかつて滝の近くに「浄蓮寺」という寺があったからと言われているそうです。

駐車場は無料、伊豆の踊子像がある

伊豆と言えば川端康成大先生の「伊豆の踊子」。伊豆の踊子のあらすじは↓

孤独や憂鬱な気分から逃れるため伊豆へ一人旅に出た青年が、修善寺・湯ヶ島・天城峠を越え湯ヶ野・下田に向かう旅芸人一座と道連れになり、踊り子の少女に淡い恋心を抱く旅情と哀歓の物語。孤児根性にゆがんでいた青年の自我の悩みや感傷が、素朴で清純無垢な踊子の心によって解きほぐされていく課程と、彼女との悲しい別れまでが描かれている。
・・・ってなところです。読んだことはありませんが、いかにも純小説なストーリーですね。
浄蓮の滝伊豆の踊子

駐車場が無料なのはありがたいですね。駐車場のすぐそばに浄蓮の滝を上から見下ろせるビューポイントがあります。滝へ行くのはかなりの階段を登ったり降りたりと、足の悪い方・痛い方には大変かと思いますが、このビューポイントからも十分に「浄蓮の滝」を見ることができますよ。

浄蓮の滝

この階段、何段あるか分かりませんが、足腰の弱い方にはきついと思います。

浄蓮の滝

やっぱりあった!石川さゆりの「天城越え」の石碑

想像通りというか、御察しの通りというか、石川さゆりさんの「天城越え」の楽譜の石碑がありましたね♫思わず「やっぱりあったか~」とつぶやいてしまいました。

この楽曲で「浄蓮の滝」を知り、行ってみたくなった人がどれだけいることか。それにしても石川さゆりさん、最近はこの楽曲ばかり歌っていますね。

浄蓮の滝天城越え

行って良かった!「浄蓮の滝」

浄蓮の滝

この滝壺の美しさ!一度は見てみたいと思っていましたが、文句なしの伊豆のおすすめ観光スポット、行って良かったです。滝壺の碧さが美しくてずっと見ていたいほど。柱状節理も素晴らしいですね~。実際見るとその美しさに感動しました。静岡県指定天然記念物「ジョウレンシダ(ハイコモチシダ)」は、日本では熊本県と浄蓮の滝周辺にしか自生していない貴重なシダです。

青々としたワサビ田も美しい

滝のすぐそばに、きれいな水で栽培されたワサビ田。伊豆と言えばワサビも有名ですね。

浄蓮の滝わさび田

観光案内所にいた雌のイノシシの剥製。意外にキュートですね。

浄蓮の滝イノシシの剥製

食べなかったけど「猪まん」もあります。

浄蓮の滝イノシシまん

「元祖・わさびソフトクリーム」。食べなかったけど・・・。クチコミでは美味しいそうですよ。

浄蓮の滝土産屋

浄蓮の滝の女郎蜘蛛伝説

浄蓮の滝の女郎蜘蛛伝説

この看板、内容は・・・

天城の渓谷から北に流れる本谷川の水をあつめて絶壁を落下する浄蓮の滝は、まさに伊豆市一の名瀑である。むかし、この里に住むひとりのおじいさんが滝壺のそばで畑を耕していました。どのくらい時間がたったでしょうか。おじいさんは少し休憩をしようと川のほとりの木の切り株に腰掛けました。春の暖かい日差しにうとうとしながらふと泥で汚れた自分の足に目を向けると、一匹のうつくしい大きな女郎蜘蛛がせっせと足に糸をまきつけています。「わしの汚れた足を、木の枝とまちがえているな」 おじいさんはくすりと笑いました。しかし、一生懸命よりあわせた糸を切ってしまうのはかわいそうな気がしたので、蜘蛛の糸をそっと足からはずし、今座っていた切り株にくるくると巻き付け、畑仕事を再開しようと立ち上がりました。
するとそのとき、地面がぐらぐらっとゆれた可と思うと先ほどの切り株がメキメキと音をたてて引き抜かれ、そのまま深い滝壺へと引きずりこまれていきました。「ややっ、これは!」おじいさんがおそるおそる滝壺を見下ろすと、滝は不気味な渦と轟音を立てながら、あたかも大きな口を開けたように切り株を飲み込んでいきました。おじいさんはあまりのおそろしさにあわてて畑から逃げ出しました。「ああ、恐ろしい、あれはまさしく滝の主だった。うっかりしていたらわしが飲み込まれるところだったよ。」おじいさんは命からがら村まで逃げ帰ると、村人たちにこの恐ろしい出来事を話して聞かせたので、それからこの滝に近寄る村人はいませんでした。
それからいく年も過ぎてのことである。この村によその村から一人のきこりがやってきて、浄蓮の滝の滝壺のそばで木を切っていました。ふとした拍子にきこりの手から斧がぬけ、斧はあっという間に浄蓮の滝に消えていまいました。「やれやれ、これはしまった。」きこりは大事な斧がなくなっては仕事にならないと、着物を脱ぎすて、ざぶんと滝壺に飛び込みました。きこりは深い滝の底までもぐってさがしたが斧は見つからず、あきらめてあがってくると大きな岩のかげから、「もし、もし」と、女の声がしました。きこりが顔をあげると、若い美しい女がきこりの斧を持って立っていました。「これはあなたの斧ですね,。さあ返してあげましょう。ただしあなたが私の姿をここで見たことを誰にも話さないと約束してください。もし約束をやぶったなら、そのときはあなたの生命をいただきます。」きこりはその言葉に大きくうなづくと、女の手から斧を受け取りしばらく夢でも見ていたかのように、その場にぼーっとしていました。
しばらくして我に返ったきこりは、斧を持って滝をあとにしました。それにしても不思議な事もあるものだと思い、それとなく村人たちに聞いてみると、村人たちは口をそろえて滝の主のおそろしさを話して聞かせました。きこりはようやくあの時の美しい女が女郎蜘蛛の化身であったことがわかったが、約束を守ってそのことだけはみんなに話しませんでした。その後、きこりはよその山へとうつっていきましたが、あの滝の恐ろしい思い出だけは忘れることができませんでした。
そうしてある時きこりがその村にもどってきて、仲間のきこりたちと酒を飲んでいると、いつしか炉端では昔話に花がさき、みんなであの滝の恐ろしさが語られ始めました。きこりはだまってその話を聞いていましたが、酒の酔いがまわるにつれて口が軽くなり、ついあの時の出来事を話してしまいました。
「お前たちは滝の主の女郎蜘蛛を見たことがあるかい?この俺は見たことがあるぜ。そりゃあきれいな女だった。」きこりの話をみんなは信用しようとしなかったが、きこりはさらに続けました。「これは本当に話よ。主との約束で俺は今まで誰にも話さなかったんだ。しかしこれでしっきりしたわい。」きこりはその話をくりかえししゃべると胸につかえていたものが取れたのかのように、満足げに炉ばたに横になり高いびきをあげて眠りに落ちた。きこりはそのまま深い眠りにつき、二度と目覚めなかったという・・・。
むかしむかしの話である。

 

観光地などにあるこういう看板、けっこうスルーしてしまうことが多くないですか?私はその場では読む時間がないので、写真に撮ってからじっくりと後で読むことにしています。
この女郎蜘蛛伝説の話、面白くて怖い話ですね。滝の主は美しい女の姿を借りた女郎蜘蛛で、その女郎蜘蛛との約束を破ったきこりは命を奪われたわけですね。神秘的な美しさの浄蓮の滝ならではの伝説です。

まとめ

浄蓮の滝が日本に滝百選に選ばれるだけあって、滝壺の美しさと滝周囲の玄武岩と柱状節理の崖の景観がなんとも風光明媚です。行って良かったな~と思える観光スポットでした。

浄蓮の滝

前日に登った天城山の感想はこちら↙

 「天城山1,406m」のシャクナゲコース涸沢分岐点を下山するルートは登山道が荒れて歩きづらい、2月の天城山は一応アイゼン持って行こう

浄蓮の滝近くの道の駅月ヶ瀬で車中泊した感想はこちら↙

 道の駅「伊豆月ヶ瀬は、お土産選びが楽しくてトイレもきれい。おすすめ道の駅でした。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました