
会津の蒲生岳とは
福島県南会津郡只見町にある標高828mのさほど高くない山です。西側から見ると山容がマッターホルンに似ているため「会津のマッターホルン」と呼ばれています。
上の写真の山容をご覧の通り、急登や岩場が多く、また頂上からの眺望がほぼ360°ぐるりと見えて、浅草岳や会津朝日岳、越後駒ヶ岳などの名山が見渡せます。
難易度は?初心者でも登れるの?
↓蒲生岳登山口駐車場の看板です。

この看板に「久保登山口から左に分かれる北壁コースは険しいので右に進む鼻毛通しのコースをおすすめします。」「蒲生岳は中上級者向きの山でどのコースにおいても険しい岩場を踏み、鎖を利用しますので、初心者は無理をしないようにおすすめ致します。」と書いてあります。
つまり、初心者には無理ということ。
実際に登ってみると、登りはともかく、下りについては鎖場での足の置き場が狭く、難易度が高いなと感じました。
そして、登るなら天候の良い、雨や雪で濡れていない日、かつ風が弱い日を選ぶのが無難です。鎖も濡れていると滑りますよね。登山道のバッドコンディションは難易度をさらに上げてしまいます。
晴れの予報、しかしガスで見えない蒲生岳

私たちが蒲生岳にチャレンジしたのは11月下旬でした。晴れの予報なのに、登山口についてみると蒲生岳はガスがかかって裾のほうしか見えない(T_T)どーゆうことぉ~。
登っているうちに晴れることを願いつつ、駐車場をスタート。
蒲生岳登山口の駐車場
蒲生岳と久保登山口からスタートしますが、駐車場は少し離れたところにあります。「蒲生岳登山口」と検索でナビできると思います。駐車場の向い側に立派なトイレもあります。

登山口は只見線「会津蒲生」駅のすぐそば
登山口は只見線の「会津蒲生」駅のそばにあります。ちゃんと案内板もあります。

↓ここが久保登山口です。真っ直ぐ進むと「久保登山コース(鼻毛通しコース)」、左に分かれる道が「北壁コース」です。駐車場の看板に北壁コースは険しいので鼻毛通しを行けと書いてあったので、鼻毛通しコースへ。
ん?鼻毛通しぃ?なんじゃそりゃ!
(鼻毛通しについては、後でじっくりレポートします。)

すぐに急登が始まって
登り始めてほどなく、急登にさしかかりました。ロープや鎖場を何度か繰り返します。

鼻毛通しと、険しい岩壁のどちらを選ぶ?
鼻毛通しと険しい岩壁、二股に分かれる分岐点です。険しい岩壁コースは鎖のトラバースがあるようですね。
迷わず「鼻毛通し」へ。
だって「鼻毛通し」ってネーミングにインパクト有りすぎでしょ(笑)
鼻毛ぇ、鼻毛ぇ♪

この分岐で、ストックを使っている方は畳んでザックにしまうと良いですよ。

鼻毛通し分岐からさきはずっと鎖のトラバースか、ロープ・鎖場登りです。ここら辺はちょっと危険区域なので慎重に進みます。
ここが鼻毛通しじゃ!!
はい、待ってました。ここが鼻毛通しです。

要するに、穴が開いてる奇岩です。
ネーミングの由来が書いてありました。
・・・昔この穴の西側にはえた松が穴を通って東側にその枝葉を茂らせ鼻毛のように見えたのでこの名がある・・・
↓わぉ!上がら垂れている松の枝がまるで鼻毛のようです(^^;)(;^^)

鼻毛通しの由来に納得して、再び、いざ頂きを目指します。
何度も繰り返す鎖場を越えて

わーい(*^o^)/\(^-^*)。さっきの鼻毛通しが見えますね。

長いロープ、慎重に焦らず三点支持で。

風穴がありました
30m以上の深さがある風穴です。のぞいてみたけど、深そうな感じ。

蒲生岳828m山頂です

はい、着きました!蒲生岳山頂828mです。眺望抜群でーす。
↓会津のマッターホルン!達成感(^_^)v

朝はガスっていた山頂。絶妙な気象条件なのか、ラッキーなことに雄大な雲海の景色が広かっています!

会津の山々が雲海から浮かんでいますよ。

雲海というのは、何度見ても良いものです。贅沢な気分に浸ります♪

さあ、下山!下りは大変だった!
雲海の山頂に後ろ髪ひかれる思いですが、下山します。
下山は険しいと言われる「北壁コース」を下山します。

↑早速の長い鎖の下りです。足の置き場が見つけづらく、難しい下りです。気をつけてください。

北壁コースはやはり、山頂直下に険しい鎖場があり、とても難しいと感じました。
北壁コースを避けるなら、鼻毛通しコース(久保登山コース)をピストンしても良いと思います。
はい、下山完了。コースタイムは2時間30分でした。
登山口に戻ってきました。コースタイムは約2時間半。
朝はガスで見えなかった山容がくっきりはっきり。
会津のマッターホルンは見るからに険しそうな山です。

まとめ
会津のマッターホルン「蒲生岳」はなかなかの登り応えがある山でした。
鎖やロープの連続、奇岩「鼻毛通し」、険しい北壁コースの下り。そして見事な雲海!ちょっとしたアドベンチャー気分を味わえた蒲生岳。登り終えてすぐに、「またこの山に登りたい!」と思える、楽しい山です。
しかし、厳しい岩場や鎖場は初心者にはちょっと怖いかもしれませんね。ある程度の山の経験がある人にはおすすめの蒲生岳でした。
蒲生岳登山後に立ち寄った、日帰り温泉「つるの湯」がとってもすごい温泉だった記事はこちら↙
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只見町のホームページはこちら↙
https://www.town.tadami.lg.jp/tourism/gamou.html
YAMAPでの活動日記はこちら↙地図など、よろしければ、参考にしてください。
会津のマッターホルン蒲生岳 / 花花さんの蒲生岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
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