富士山の登山ルートは大きく分けて4つある
富士山の他の登山口では、毎年、自家用車の通行を規制するマイカー規制を実施していますが、御殿場ルートは実施していません。ルート選びにわかりやすいサイト→
御殿場ルートを選択してみて、とてもハードでアスリート向けのルートだと思いました。初級者には難しいルートだと言えます。
なぜ御殿場ルートは過酷なのか?
http://www.fujisan-climb.jp/trails/gotenba/index.html←このサイトは大変わかりやすいので、ルート選びの参考にすると良いですね。
御殿場ルートは、御殿場口新五合目を出発し、静岡県側(御殿場市)の富士山南東側から山頂を目指すルートです。実際登ってみると、とても過酷なルートでした。その理由は。
御殿場ルートが過酷である理由
♦出発点の標高(1,450m)が低くい。1,450mは「新五合目」とあるが、実際に計算すると3.8合目。(実際には2合目と書いてある本もある)4ルートの中で一番標高差が大きい。
♦7.5合目まで山小屋やトイレがない。他ルートに比べて山小屋が少ない。休憩場所が少なく、緊急時に対応できる施設がない
♦山小屋の有るところまで健脚者で4時間、普通の人で7時間以上かかる。
♦目標物が少ないため、夜間や濃霧時には道に迷いやすい。
♦このルートを使う人は少ないので、心細くなる。
♦疲労のため山小屋まで到達できないで救助を要請する登山者もいる。
やっと着いた7.5合目の山小屋で「なんでこのルートを選んだの?初めての富士登山ならもっと簡単なルートを登らないとダメだよ」と言われました。また、疲れ切って遭難状態に近い高校生くらいの登山者もいました。その人は山小屋を予約していなくて、しかも雨対策していないのでずぶ濡れ。山小屋で助けてもらっていました。危ないですね~。
御殿場のメリットは
♦マイカー規制がない。
♦山小屋からご来光が見られる。
♦下山道は大砂走りで早い。
♦混雑していない。
御殿場口新五合目~7.5合目
疲労困憊、雨で濡れ、このままでは予約した8合目の山小屋にたどり着けない!
朝 時に新五合目を出発。結局7.合目の山小屋まで 8時間かかりました。
登山道はずっと火山灰台地、足元が埋まるのでまるで「粒の大きな砂浜の坂を登っている」感じです。3歩進んで3歩下がる・・・、水前寺清子の365歩マーチ的な歩み。これは非常に疲れますよ。
しかも景色は何の変化もない、草木もわずか。炎天下の日は日焼け止めクリームを塗ってください。私たちの登った日は大雨だったので、レインウェアを着ていてもずぶ濡れになりました。
山小屋を予約していたので雨でも日程変更できないのが辛いですね。小雨の天候だったのが次第に雨に。そして大雨に。レインウェアと言っても完全防水ではありません。首などから雨が侵入、内に着ているウェアも濡れ、後で気がついたのですがザックカバーをしていたザックの中まで濡れていました。
雨で冷え切った体、濡れて重くなったザック、埋まる足元。行けども行けども着かない山小屋。
予約した8合目の「赤岩八号館」にたどり着けない。やっと7.5合目の「須走館」で休憩しました。私たちが濡れて疲れ切っている様子をみてご主人がこちらの「須走館」で宿泊することを勧めてくれました。「赤岩八号館」と「須走館」は同じ系列の山小屋で、「赤岩八号館」に連絡して下さり、融通してくれたのです。平日で予約に余裕がある日だったので可能でした。土日では無理だよと言われましたのでラッキーでした。本当にありがたいご配慮でした。
お世話になった「須走館のホームページ」はこちら↓↓↓
暖かい夕食(カレーでお代り有り)と暖かい布団でゆっくり休みました。
が、しかし、このあと例の「高山病」で苦しむことになるのでした。
7.5合目須走り館からのご来光

山小屋からご来光を望めるのは、このコースと富士宮コースです。他のコースでは未明から山頂目指してご来光渋滞を進まなければなりません。
ご来光を見る時間帯はとても寒いので防寒具を持参してください。私は寒くてこの写真↑↑↑が限界でした。
7.5合目の須走館~山頂

高山病の辛さ
夜間も深く睡眠すると呼吸が浅くなるので、時々深呼吸しながら休みました。息苦しさは深呼吸しても改善はしません。
全身が重だるく、めまいもありました。
軽い頭痛と息苦しさは翌朝まで続き、吐き気で朝ご飯が食べられない!食欲もなく無理して少しだけ胃に入れました。
これが世に言う「高山病」か。今思えばこれは良い経験になりました。
次は高山病を耐えて富士山登頂+お鉢巡りを果たした記事→富士山へ その② 須走館から翌日山頂へ、高山病に苦しんだ!でもお鉢巡りもできたよ!
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